Cosmo-kun2006-05-18

 「コーポレート・アスリート」は、プロ・スポーツのトレーニングを、ビジネスに応用しようというもので、テーマは「タイム・マネージメントの前にすることがある。 それはエナジー・マネージメント」。 トレーナーはテニスでかなりいい線まで行ったけど、ひざを痛め引退、その後コーチに転身し、アランチャ・サンチェスをシュテフィ・グラフに勝つところまで導いた、というひげのおじさん。

 まず、成果を決めるのは時間ではなくエネルギーである、というところで頭を殴られた思いをする。 次に、一体何にエネルギーを注ぎ、どんな並外れた者になるのか、ということを明らかにするエクササイズ。  そして、エネルギーの4つの源(フィジカル、メンタル、エモーショナル、スピリチュアル)について学ぶ。 食事・運動・睡眠の重要性、特に体内のグリコーゲンを維持するためには一日5-6食が望ましいこと、水分をたくさん摂取し新陳代謝を高めること、一定時間全力で事に当たった後は、しっかりと休むこと(リカバリーブレイク)、などエネルギーの歩留まりをあげる、エネルギーのレベルを上げる実践例もたくさん。 そして、最初のエクササイズに返り、自己変革を必要とする場合、スピリチュアル(自分にとって本当に大切なもの)から始めることの大切さについてディスカッション。 自己変革には「プッシュ」ではなく「プル」が大事というのも、目からうろこだった。 リチュアル(儀式)という言葉を使っていたが、何も考えなくても自然にすることを日常にちりばめて、できるだけ自然にリチュアルにプルしてもらうのが吉。

 以来、生活に瞑想を取り入れるようになった。 「在りたい自分」、「なりたい自分」を反芻、確認するのが一つ。 もう一つは、スポーツのインターバル・トレーニングと同様、会社でも区切りを設けて、リカバリーブレイクを図る。 目を閉じて数分、そのあと窓の外に目をやり、大きな木をぼんやり眺めていると、風にそよぐ枝葉のうねりがエネルギーをかきたて始める。 不思議な、でも心地いい感覚。


本やCDも出ています。

The Power of Full Engagement: Managing Energy, Not Time, is the Key to High Performance and Personal Renewal 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス

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